シャンパーニュ地方を代表するグラン・クリュ最多の地区
モンターニュ・ド・ランスはランスの街の南に位置するシャンパーニュ地方を代表する地区。「ランスの山」と意味するこの地区は、ランスとエペルネの間に横たわる標高が300メートルにも満たない森。ぶどう畑はその裾野を取り囲むように広がっている。土壌は石灰質。
シャンパーニュ地方全体のぶどうの約8割を栽培している。ピノ・ノワールの栽培が多く、特に、ブージー村とアンボネー村のピノ・ノワールはシャンパーニュ随一。また特に優れたぶどうを生産するグラン・クリュ村が9つあり、これはシャンパーニュの地区最多となる。
モンターニュ・ド・ランスの代表的な生産者
クリュッグKrug
家族経営のグランメゾンで1843年、ランスに創業。使用するぶどう品種、比率など非公開とし、現在も一族のみでワイン造りを行っている。使い込んだ古樽での発酵や、長年保存しているリザーブワインを使用するなどこだわりを追求。その味わいはノンヴィンテージの「グランド・キュベ」でもまさに最高級のシャンパーニュで、ノンヴィンテージのシャンパーニュの域を超えている。
マイィ グラン・クリュ Mailly Grand Cru
1929年にマイイ・シャンパーニュ村に設立された協同組合。ぶどうの栽培からシャンパーニュの販売まで一貫して高い水準で管理する。生産するのはすべてグラン・クリュで、高い品質を誇る。
キャティア Cattier
1763年、シニー・レ・ローズ村でシャンパーニュ造りを始め、1918年にメゾンとして確立した。家族経営のシャンパン・ハウスながら、世界レベルでの高品質シャンパーニュを産出している。有名なパリのレストラン「マキシム」のハウスシャンパンに指定されているほか、免税店やデリカテッセン店など世界中のマキシム関連店に採用された唯一のメゾンである。
モンターニュ・ド・ランスの代表的な村
グラン・クリュの村
- アンボネーAmbonnay
- ボーモン・シュル・ヴェスルBeaumont sur Vesle
- ブージーBouzy
- ルーボアLouvois
- マイィMailly
- ピュイジューPuisieux
- シルリSillery
- ヴェルズネーVerzenay
- ヴェルジVerzy
プルミエ・クリュの村
- ベザンヌBezannes
- ビリー・レ・グランBilly-le-Grand
- シャムリーChamery
- シニー・レ・ローズChigny-les-Roses
- コルモントルイユCormontreuil
- エキュイユEcueil
- ジョイ・レ・ランスJouy-les Reims
- レ・メスノーLes MesneuX
- リュードLudes
- モンブレMontbre
- パルニ・レ・ランスPargny-les-Reims
- リリー・ラ・モンターニュRilly-la-Montagne
- サシーSacy
- テシーTaissy
- トジエール・ミュトリTauxieres-Mutry
- トレパイユTrepail
- トロワ・ピュイTrois-Puits
- ヴォードマンジュVaudemanges
- ヴィル・ドマンジュVille-Dommange
- ヴィレール・アルランVillers-Allerand
- ヴィレール・オー・ヌードVillers-aux-Noeuds
- ヴィレール・マルメリーVillers-Marmery