ヴァレ・ド・ラ・マルヌ Vallee de la Marne

ピノ・ムニエを中心に丸みのあるシャンパーニュを生み出す

ヴァレ・ド・ラ・マルヌはシャンパーニュ地方の中央を東西に横切るように流れるマルヌ川に沿って広がる地域。ぶどう畑は主に南向きの斜面に広がり、日照に恵まれている。ヴァレ・ド・ラ・マルヌ全体で栽培するぶどうは主にピノ・ムニエ。

川沿いで霜の影響を受けやすいことから、芽吹きが遅く丈夫なピノ・ムニエの栽培が適している。しかし2つあるグラン・クリュ村では例外的にピノ・ノワールの栽培がほとんどである。歴史的にも最高のシャンパーニュ生産地区とされてきたアイ村もこの地区にある。土壌は泥炭質、粘土質、砂質。

ヴァレ・ド・ラ・マルヌの村々

グラン・クリュの村

  • アイAy
  • トゥール・シュル・マルヌTours-sur-Marne

プルミエ・クリュの村

  • アヴネ・ヴァル・ドールAvenay-Val-dOr
  • ビスイユBisseuil
  • シャンピヨンChampillon
  • キュミエールCumieres
  • ディジィDizy
  • オーヴィレールHautvillers
  • マルイユ・シュール・アイ Mareuil-sur-Ay
  • ミュティニー Muigny
  • ピエリィPierry
  • トゥール・シュル・マルヌ(一部) Toirs-sur-Marne
  • ヴァレ・デ・マレ・コリニー Val-des-Marais-Coligny

ヴァレ・ド・ラ・マルヌの代表的な生産者

ボランジェBollinger

アイ村に畑を持っていたアタナス・ド・ヴィレルモン将軍が1829年に創設。ジャック・ボランジェが娘婿となり現在のメゾンを継承している。シャンパーニュ生産に必要なぶどうの約70%を主にグラン・クリュとプルミエ・クリュで構成される160ヘクタールの自社ブドウ畑から供給している。映画「007」シリーズに用いられ、熱狂的なファンが多い。

ローラン・ペリエLaurent-Perrier

1812年、エペルネに創業。世界指折りの規模でありながら、家族経営で造っている。独創的なラインナップを持つメゾンとして有名。エレガントな王道シャンパーニュとしての味わいがあり、世界中で人気。ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式の夜の晩餐会でもチャールズ皇太子御用達のシャンパーニュとして振る舞われた。

アンリ・ジローHenri-Giraud

1625年にフランソワ・エマールが創業、後にレオン・ジローがエマール家の娘と結婚し、現在のメゾンとなった。グラン・クリュのアイ村に約8ヘクタールの自社畑を所有している。栽培するぶどうはピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。1990年以来、シャンパーニュ地方で唯一の、低温浸透法(ぶどう果汁が圧搾されて出てくると特別なコンプレッサーによって10度まで温度を下げるシステム)のシステムを導入している。