シャトー・グリエ Chateau-Grillet

希少性の高い愛好者向け高級白ワイン

シャトー・グリエはローヌ北部のローヌ川右岸に位置し、ヴェリンとサン・ミッシェル・シュール・ローヌの二つの村にまたがる。周囲をコンドリウに囲まれたわずか4ヘクタール弱の栽培面積は、ローヌ渓谷で最も小さいAOCとなる。気候は温暖な大陸性気候で、夏は暑く、冬が穏やか。北風からも守られた場所にあり、南向きのぶどう畑は日照に非常に恵まれており、品質の高い高級白ワインが造られている。

ローヌ唯一のモノポール

このAOCは「シャトー・グリエ」という一軒の生産者が一つのAOCを名乗る、フランスでは珍しいケース。ローヌでは唯一のモノポール(単独所有畑)である。2011年6月からは、シャトー・ラトゥール(ボルドーのポイヤック)およびドメーヌ・ドゥジェニー(ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ)のオーナー、フランソワ・ピノーが所有権を取得している。

ヴィオニエの白ワインが特徴

年間約12000本という生産量の少なさからも希少性が高く、極意を極めたワイン愛好家向けの高級ワインとされている。品種はコンドリウ同様、白ぶどうのヴィオニエのみ。急斜面にテラス状に拓かれたぶどう畑は機械による作業は不可能で、人の手によって丁寧に造られたまさに手作りのワインである。瓶詰めまでの熟成期間はオークの木樽で最低24ヶ月かける。

熟成でヴィオニエの真髄と出会う

外観は艶やかな淡い黄金色。抜栓直後は閉じていることもあるが、次第にトロピカルフルーツやライチ、花、ジャスミン、ヘーゼルナッツなど甘く華やかな香りが広がる。凝縮した複雑な風味にはヨードともメンソールとも表現できるフレッシュなミネラルが感じられる。

ハチミツやバニラ、白トリュフといった温かみのある余韻を楽しめるのも特徴。相性料理はオマールエビのブレゼ、魚介のクリーム仕立て、トリュフ入りのフォアグラ、ヒラメのローストなど。長期熟成のポテンシャルも持ち、辛抱強く待てばヴィオニエという品種の真髄に出会うこともできる。