シャトーヌフ・デュ・パプ Chateauneuf-du Pape

ローマ教皇のために造られたローヌ南部の最も優れたワイン

シャトーヌフ・デュ・パフはオランジュとアヴィニョンの間に位置するローヌ渓谷南部地区を代表するAOC。栽培面積は約3200ヘクタール。ローヌ渓谷の中でも最も乾燥している場所にあり、年間100日以上ミストラルが吹く。14世紀に法王庁がローマからアヴィニョンに移り、夏の離宮をこの地に設けていたことから「シャトーヌフ・デュ・パフ(法王の新しい城)」と呼ばれるようになった。

ワインとぶどうの種類

13種のぶどう使用が認められるワイン

シャトーヌフ・デュ・パフと言えばゴロゴロと小石が転がる赤い粘土の畑風景が有名だが、土壌は他に砂地、石灰岩の石が転がる粘土、赤い砂岩と4つのタイプがある。シャトーヌフ・デュ・パフの多彩な個性は、こうした土壌の違いに加え、13種のぶどう使用が認められていることにある。

使用品種はグルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソー、クレレット、ヴァカレーズ、ブール・ブラン、ルーサンヌ、クノワーズ、ミュスカルダン、ピックプール、ピカルダン、テレ・ノワールで、これはフランスのAOCで最多となる。

多彩な個性を持つ赤ワインが特徴

これらのぶどう品種は、13種すべてをブレンドしても良いが、数種のブレンドでも認められる。中には、グルナッシュだけを使用して造る生産者もおり、使用するぶどう品種の割合がそのままワインの個性となる。赤、白ともに造っているが、9割以上が赤。フルーティーなもの、エレガントなもの、スパイシーなものと様々なスタイルを持つのが特徴である。ワインの資質やスタイルにもよるが、基本的には長熟タイプ。相性料理はローストビーフ、牛肉の赤ワイン煮込み、すき焼き、ゴルゴンゾーラチーズなど。

希少な白ワインも

生産量の1割にも満たない白ワインは希少品。ベースとなる品種はマルサンヌ、ルーサンヌ、クレレット、ブール・ブラン、ヴィオニエ。フルーティーで爽やかなものが多いが、かなり重いフルボディの、どっしりとしたものも造られている。