コンドリューCondrieu

ローヌ地方における白ワインの最高峰

コート・ロティの急勾配から約10キロメートル南に広がるコンドリューはコンドリュー、アムピュイ、シャヴァネーなど6つの村にまたがる。約130ヘクタールというわずかな栽培面積であるが、険しい斜面に広がるぶどう畑は理想的な日光の照射量に恵まれ、高品質の白ワインを生み出す。

ヴィオニエの原産地

AOCは白ワインのみ。使用品種はヴィオニエ100%で造ることが定められている。現在フランス南部のラングドック、カルフォルニア、オーストラリアなどにも持ち込まれているヴィオニエであるが、この品種の原産地はコンドリュー。

ヴィオニエは栽培に非常に手間がかかり、花が咲いても結実しにくい、病気にかかりやすい、的確な収穫時期を選ばなければ貧相な香りのワインに仕上がってしまうなどの特徴がある。それらの理由から、採算の取りにくい、収穫量の少ない品種とされているが、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランなど他の白ぶどうにはない独特の魅力は多くの人の心をとらえている。

生産量は少ないながらもコンドリューでは非常に高品質なワインが造られており、ローヌ地方における最高峰の白ワインとの呼び名も。

リッチでまろやかな味わい

外観は濃い黄金色。独特の香りには甘いフレッシュなアプリコットや洋ナシに加え、どこかエキゾチックなニュアンスも感じられる。多少の熟成期間を経れば、熟したトロピカルフルーツやドライフルーツ、アーモンドやバニラなど豊潤な香りが増す。

味わいの特徴はリッチなまろやかさ。酸味はおだやかで、豊かな果実味が感じられる。相性料理は魚や白身肉を使ったもの、力強い味わいのチーズなど。また、食前酒や食後酒としても用いられる。

コンドリューを偉大なワインにした生産者たち

有名な生産者は、コート・ロティの名声を高めたマルセル・ギガルやジョルジュ・ヴェルネ、アンドレ・ペレ。ギガルはネゴシアンとしてもコンドリウの農家からぶどうを買い集めて高品質なワインを造っている。

ジョルジュは約30年間コンドリュー生産者組合会長を務め、コンドリューというアペラシオンを世界中に広めた。その功績から「コンドリューの父」と評されている。