コルナス Cornas

好みが分かれる個性的なワイン

コルナスはローヌ北部の中央に集まる山々の東側斜面に位置する。ぶどう畑は急斜面の階段状でほぼ南向き。激しい日光の照射を浴び続けるコルナスはケルト語で「焼けた大地」を意味する。

寒冷な北風のミストラルからも守られた場所にあり、ぶどうが早く熟す。栽培面積は約129ヘクタール。1938年にAOCの認定を受けた古い産地である。

シラー100%で造る赤ワインのみ

ローヌ北部の赤ワインはシラーで造られているが、特有の強い渋みを和らげるため、一般的には補助として他の品種(ヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌ)の混醸が認められている。

しかしコルナスは他のAOCと異なり、シラー100%の赤ワインのみという規定を持ち、他品種の混醸は認められない。そのため、造られるワインはタンニンの強い個性的なものとなる。

渋みが強く、強烈な味わい

ワインの外観は非常に濃い赤茶色で、ややルビー色を帯びている。甘い果実、ナッツ、スパイスなどの力強いアロマを放つ。

味わいは酸とタンニンが強く、男性的。初めて飲んだ人はその個性に驚くだろう。好みがハッキリと分かれるワインと言える。

ロバート・パーカーはその味わいについて

「どっしりとしていてタンニンが多く、荒削りとも言えるフルボディのワイン。強烈さと余韻、引きつけられる魅力があるが、多くのワイン愛好家に野蛮で野暮だと感じられることが多い。抜栓40分くらいから絶え間なくアロマを放ち、甘みをほとんど感じない酸と渋み、そしてコク、上品という言葉が全く当てはまらない個性を瓶詰めしたようなこのワインは、ハマってしまうとクセになる」

と表現している。相性料理は赤ワインソースの子羊のソテー、鶏肉のペッパー焼きなど。長期熟成を楽しめるワインでもある。著名な生産者はギュスト・クラップ、ノエル・ヴェルセ、ティエリー・アルマン、ジャン・リュック・コロンボ、アラン・ヴォージェなど。