コート・ロティCote- Rotie

コートデュローヌの高級ワイン代表格

コート・デュ・ローヌ地方最北端に位置するコート・ロティの歴史は古く、ローマ時代に遡る。「ヴィエンヌのワイン」と呼ばれ、ローマの食通の間で人気があったという。かつてはフィロキセラの被害で存続の危機に直面したが、1950年以後に修復が進んだ。1970年以前はほとんどが地元消費のカジュアルワインとして位置づけられていたが、今やエルミタージュ同様、北部ローヌの高級ワインの代表格となっている。

急斜面で最高の日照条件

ぶどう畑はローヌ川右岸に広がる厳しい急斜面に広がっている。気候は温暖な大陸性気候。ほぼ全ての畑が南東から南向きで、最高の日照条件と水はけの良い花崗岩土壌のもと造られる。長時間、激しい日光の照射を浴び続けるコート・ロティは「ローストされた丘」を意味する。

力強さが特徴の男性的なワイン

AOCは赤ワインのみで、シラー主体。ローヌ北部では唯一白ぶどうのヴィオニエを20%まで混醸することが認められる。

外観は黒味を帯びた深い赤色。ブラックベリーやスグリなど黒いフルーツを連想させる香りには、スパイシーなアロマも感じられる。味わいは、太陽の恵みをたっぷり受けて完熟したシラーの力強さと豊かなタンニンが特徴。パワフルで濃厚な味わいから「男性的なワイン」とも表現される。鹿、猪、野うさぎなどジビエとの相性が抜群で、特にソースサルミ(血を使用したソース)で味わう料理はワインの持つ鉄の風味と見事にマッチする。

長期熟成にも耐えうるワイン

スパイシーな果実味が支配的なワインだが、長期熟成にも耐えうる。熟成させるとタンニンがまろやかになり、余韻が深いエレガントな味わいのブルゴーニュ的なワインとなる。飲み頃は8~15年。

ロバート・パーカー評価100点のワインも

歴史的にも評価的にも著名な畑はコート・ブリュンヌ(茶色の丘)とコート・ブロンド(黄金の丘)。特に、ギガル社の造るラ・ムーリーヌ、ラ・ランドンヌ、ラ・テュルクはロバート・パーカーが100点を付けた最高品質のワインとして有名。これらワインは100%新品のオーク樽で3年半かけて熟成させ、濾過せずに瓶詰めされる。