コート・デュ・ローヌ Cotes du Rhone

手軽に飲めるコート・デュ・ローヌ地方広域のAOC

コート・デュ・ローヌは北部、南部のすべてを含んだ全ローヌ地方の広域AOC名である。ローヌワインの生産地の中で、地区名や村名のAOCを持たないワインに与えられ、総括的に名乗られる。

北はヴィエンヌから南はアビニョンまで南北約200キロメートル、東西約100キロメートルに及び、ローヌ、ロワール、アルデシュ、ドローム、ヴォクリューズ、ガールの6県、171の村にまたがる。栽培面積は約35000ヘクタール。このAOCだけで、コート・デュ・ローヌ全体のAOCワイン生産量の約半分を占めている。フランス全土でも栽培面積、生産量ともにボルドーに次ぐ第二位の規模。

ワインとぶどうの種類

ローヌ南部のスパイシーな赤ワインが特徴

生産されるワインはほとんどが赤ワイン。ローヌ北部と南部では使用されるぶどうが異なり、北部ではシラー主体となり、南部では40%以上のグルナッシュに加え、その他多数の品種をブレンドする。栽培面積は圧倒的に南部地域が多く、そのためこのAOCワインはローヌ南部の特徴を持ったワインと言える。味わいは果実味とスパイスの香りが特徴的。若いうちに飲むワインで、熟成には向かない。

カジュアルな価格のワインが中心

広域AOCであるため、気候や土壌、また使用される品種の違いから、多彩なワインを生み出している。種類が多く、価格帯も1000円前後~とカジュアルラインが多いため、自分好みのものを見つけ出すのも楽しい。比較的安価で気軽に飲め、品質に安定感があることからフランス・パリでもビストロ、カフェなどで人気。

爽やかな白ワイン、ロゼワインも

白ワインは、北部ではヴィオニエ主体、南部ではグルナッシュ・ブラン、クレレット、ルーサンヌ、マルサンヌ、ブールブラン、ヴィオニエなど多数の品種を混醸して造られる。赤ワイン同様、早飲みタイプでカジュアルに楽しめる。また、グルナッシュを主体とする爽やかなロゼワインも生産されている。

なお、地域内でも特に良質なワインを造る16の地区はコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュという別のAOCを名乗ることができる。