サン・ペレイ Saint-Péray

スパークリングワインの生産が盛ん

サン・ペレイはローヌ北部、ローヌ川沿いのAOCの中で最も南に位置する。ローヌ川流域の平野のはずれの冷涼な地域で、小さな谷に隠れるようにひっそり存在する栽培面積78ヘクタールのぶどう畑である。

シャンパン製法のスパークリングワインが特徴

サン・ペレイのAOCはサン・ペレイAOCとサン・ペレイ・ムスーAOCの2つが存在する。前者は白ワイン、後者はスパークリングワインとなる。

生産量の8割を占めるのがスパークリングワインで、瓶内で2次発行を行うシャンパン製法で造られるため、タンク内で2次発行を行う安価なスパークリングワインより本格的な造り。シャンパンより気軽に楽しめるとして乾杯のシーンなどで人気を集めている

互いの長所を生かし合うルーサンヌ、マルサンヌ

使用される品種はワイン、スパークリングワインともに、白ぶどうのルーサンヌとマルサンヌ。白ワインは摘まれたばかりのフレッシュな花の香りが感じられる。

口当たりはソフトで軽やか、生き生きとした酸味が特徴。スパークリングワインは熟したリンゴやかんきつ系フルーツの香りが広がるすっきりとした味わい。相性料理はフグ、白身の焼き魚、真鯛などの刺身。ワイン、スパークリングワインに共通するバランスの良さは、ルーサンヌとマルサンヌが互いの長所を生かす形で醸造されることによる。

名立たる名士にも愛されたスパークリングワイン

サン・ペレイのスパークリングワインはロシア皇帝や英国のヴィクトリア女王にも愛された。また作家のモーパッサンや詩人のラマヌティーヌの作品中でも賞讃されている。