ヴァケラス Vacqueyras

アッサンブラージュのバランスに優れたワイン

ヴァケラスはローヌ南部の中心、シャトーヌフ・デュ・パフとジゴンダスの間に挟まれた場所に位置するAOCで、ぶどう畑はダンテル・デ・モンミライユの西側の裾野に広がる。栽培面積は約1460ヘクタールで、中世の面影を残す美しいプロヴァンスの村にある。もともとはコート・デュ・ローヌ・ヴィラージュのAOCに属していたが、1990年に単独のAOCを取得した。

ワインとぶどうの種類

グルナッシュ主体の赤ワインが特徴

造られるワインは赤、白、ロゼであるが、ほとんどが赤で白とロゼはごくわずか。赤ワインの使用品種はグルナッシュ50%以上、その他シラー、ムールヴェードルなどが混醸される。ジゴンダスをやや柔らかくした味わいで、飲み頃は通常3~7年。胡椒のようなスパイシーな香りと、赤い果実を思わせるあっさりめのコク、ぶどうの混醸(アッサンブラージュ)によるバランスの良さも特徴的。

相性料理は豚肩ロースのハーブ焼き、豚の角煮、スペアリブなど。白はグルナッシュ・ブラン、クレレットなどから造られる爽やかな早飲みタイプとなる。ロゼの品種は赤と同じで、腰が強く比較的しっかりしたタイプの味わいとなる。

ヴァケラスのトップ生産者

多数のヴァケラス生産者の中でも、ドメーヌ・ル・サン・デ・カイユーやシャトー・デ・トゥール、ドメーヌ・ド・ラ・モナルディエールは群を抜いた存在。ドメーヌ・ル・サン・デ・カイユはフランスの評価誌「レ・メイユール・ヴァン・ドゥ・フランス2009」でもワイン造りのこだわりが高く評価されており、これからますます将来が期待されている。

ジゴンダスのライバル?

ヴァケラスはテロワールの共通が多く、タイプが似たワインができることから隣のジゴンダスのライバルとされ、比較されやすい。ジゴンダスとの違いはぶどう畑が平原にあること、ジゴンダスよりより暑い気候であることである。またヴァケラスでは白ワインも造っているが、ジゴンダスでは生産されていない。