紀元前のギリシャ時代からの長いワイン醸造の歴史があると言われているフランス・プロヴァンス地方のワイン。
フランスの東南部のアルプスの南側に位置する一帯を指す。地中海に面しているため、年間を通じて雨が少なく、ぶどうの栽培にとっては好ましい気候となっている。
ワインについて
近年では特にロゼワインの生産地として知られ、生産量の半数以上がロゼである。ただし、近年では様々な種類のワインも製造されるようになり、産地として多様性が生まれている。
ぶどうの品種
プロヴァンスで主に作付けされているぶどうは次の通り。
- 赤・ロゼ:ブラケ、フォル・ノワール、サンソー、グルナッシュ、マヨルカン
- 白:ヴェルマンティーノ、ルーサン、クレレット、シャルドネ
地区
プロヴァンスには、AOC基準で大きくは8つの地区が存在する。
- Côtes de Provence
- プロヴァンスの東の半分の土地を占め、生産量の75%を締める最大の生産地
- 85の村(コミューン)が存在
- Coteaux d’Aix-en-Provence
- 2番目に大きい地区だが、赤ワインを主に生産している事がプロヴァンスの中では特筆
- 50の村が存在
- Bandol
- 小さい地区でありながら、プロヴァンスワインの中では最も世界的支持を得ている事で知られる。
- ムールヴェードル(Mourvèdre)という品種を最低50%含む(一般的にはさらに高い比率)、唯一のフランスワインである。
- 生産量が少ないが、タンニンの効いた、力強い10年以上の熟成に適したワインの生産地として有名
- Les Baux-de-Provence
- Coteaux Varois en Provence
- Coteaux de Pierrevert
- Cassis
- Bellet
- Palette
